Bare@Rose 広報担当
2011年12月13日
19:00
お客様各位へ
このコーナーはBareRoseオーナー June Dionによります作業行程の記事になります。
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こんにちは、Juneです。今回はメッシュでなく、スカラプトです。メッシュのビューワーがまだ重く、不安定でもあるので、まだスカラプトの服を好まれる方も多いようです。スカラプトの作り方自体はいろいろなところで、紹介されていますので、いくつか工夫(といってもそれほどでもありませんが...)している部分について、ご説明します。
毎月リリースの妖精シリーズとして、今月は12月の花、カトレアの妖精です。ポインセチアを最初イメージしてしまいましたが、よく考えたら観葉植物ですね... 今回はこの妖精の羽根をどのように制作したかをご紹介しようと思います。
まずは羽根のベースを描きます。ベースの形を描いて、それに花、蝶の羽、ときにはビー玉、ガラスなど、大体10種以上のテクスチャを重ねて仕上げていきます。カトレアそのものを羽根にしてもよいかなと思ったのですが、先月の妖精の羽根と比べて簡素になるので、やはりここは妖精ぽい花でまいります。これを切り取って、そのまま羽根にして張るとフレックスを設定して良い感じになりますが、ぺらっとした感じになります。ですので今回スカラプトの羽根にしていきます。こちらは逆にかちっとしてしまうので、個人の好みですね...もちろんどちらも良いと思います。メッシュでフレックスのようなことがいずれできるそうなので、そうなるとベストですが、そのころまでにはビューワーがもっと軽くなっているといいですね!
写真1
これをスカラプト用UVを作成したオブジェクトに貼り付けます。板に張り付ける感じですね。
写真2
この板を羽根の形に合わせて変形していきます。この状態で、横から見ると、一本の線のような状態です。これを3Dソフト上で、スカラプト用の本テクスチャとして処理(焼きこみ)します。平面の状態で張って処理しておかないと、投影形式(プロジェクタで投影している感じですね)のマップはうまく貼れないのと、スカラプトのUVは、それをもとにしてテクスチャを描く形状ではないためです。
写真3
これを3Dソフト上で、テクスチャを作成したら、あとは立体的に、好きなように変形することができます。大体形が決まったら、もう一度焼きます。2度焼きというと、お煎餅みたいでおいしそうですね。変形したことにより、光の当たり方も変化しますので、その要素をテクスチャに生かすためです。3Dのレンダーの状態も結構きれいですね。
写真4
最後にこれをSLにもってきて、位置を合わせ、シンメトリにして完成です。作業自体の時間はあまりかかりません。やはり最初のテクスチャや、羽根の形を決める部分が一番難しく、一番時間がかかり、そして制作する側として、(ときにはうまくいかなくてつらいですが...)一番楽しい部分だと思います。
写真5
完成品の商品が先日リリースのFairy of Cattleyaとなります。
もう少し詳しく知りたいというかたがいらっしゃいましたら、リクエストをお送りください。わかる範囲で掲載いたします。ご観覧有難う御座いました。